酵素と酵母の違い

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酵素と酵母の違い

酵素について調べていると、よく目にするのが「酵母」という言葉。ダイエットや健康維持のための酵母のサプリメントというのも徐々に増えてきているようです。酵母=酵素の母…と考えがちですが、酵素と酵母の違いとはなんなのでしょうか。

酵素と酵母ははたらきが違う

ひとつずつ見ていきましょう。酵素というのは人間の体内で起こる化学反応を触媒するもの。たんぱく質でできていて、食べたものを消化して栄養として吸収するはたらきの他にも代謝を始めとする呼吸や思考、栄養を体のすみずみに行きわたらせることなど、生命活動すべてに必要とされます。

 

これに対して酵母は単細胞の微生物で発酵食品を作るときにも使用されます。パン酵母やビール酵母といった言葉を皆さんも目にしたことがあるのではないでしょうか。酵母はそれ自身が生き物であるだけに、人間と同じように体内で酵素を作り出すはたらきがあります。酵母には酵素が含まれている、ということになるのです。

その他にも、酵母菌には糖質をアミノ酸やクエン酸などに分解するはたらきがあります。酵母を使用した健康食品は糖質やカロリーの高い食事を摂る機会の多い人に適していると言えるでしょう。置き換えダイエットやファスティングに使用するというよりも、食べたことをなかったことにしてくれる系サプリメントに近いイメージと言えばわかりやすいでしょうか。

 

あんまりよく分からなくても、

酵母=微生物
酵素=生物ではない(たんぱく質)

ということを覚えるだけでも違います。

 

酵素は生物ではありませんから、「生きている酵素」や「酵素が死ぬ」という表現は間違いだということに気づきますね。

 

逆に「活きた酵素」や「失活(活性を失う)」という表現はよく使われます。

 

生酵素(なまこうそ)」はちょっと微妙な感じでしょうか。

酵母には酵素も含まれている

また天然の酵母にはアミノ酸やビタミンB、D、βグルカン、ミネラルといった栄養素も含まれています。さらに食物繊維でできた壁を持っているため、加熱しても壊れにくく、胃酸にも強いと言われています。気になる糖分を分解してくれるため、ダイエットをしている人だけではなく、生活習慣病が気になる方にもオススメです。

 

βグルカンには免疫力を高める効果があります。また酵母には善玉菌を活性化して腸内環境を改善してくれる効果もあるので、お通じの改善にもいいと言えます。

酵母はドリンクよりもサプリメントとして販売されているものが多いので、ファスティングや置き換えには使えませんが、健康維持のために酵素ドリンクと使い分けてみてもいいかもしれませんね。