酵素ドリンクって原料の数って多い方がいいの?
酵素ドリンクについて調べていると「〇〇種類もの野菜に〇〇種類の酵素!」などと宣伝されているものがあります。なかには100種類以上の原料が使用されているものも。
酵素ドリンクの原料は多ければ多いほどいい?ということなのでしょうか?
原料の種類イコール酵素の種類ではない
結論から言うと、酵素ドリンクの原料は多ければ多いほどいいというわけではありません。なかには原料の種類数=含まれている酵素の種類と思われるような記載をしている商品もありますが、これは明らかな間違いです。
例えば大根にはでんぷんを分解するアミラーゼ、たんぱく質を分解するプロテアーゼ、脂肪を分解するリパーゼなどが含まれています。しかし、パパイヤも大根と同じ3つの分解酵素を持っているのです。原料が多ければ重複する酵素も多くなるということです。
またいくら原料としての酵素の種類が多いといっても、発酵・熟成させれば酵素の数も変わってくるでしょう。酵素ドリンクに何種類の酵素が含まれているか測定することはできません。したがって、原料が多ければ多いほどいいというわけではないのです。
ただし、原料の種類が少なくなってしまうと、酵素ドリンクに含まれる栄養価が低くなってしまうので、食事との置き換えやファスティングに使用することができなくなってしまいます。栄養補給やダイエットのために飲むなら原料の多い酵素ドリンクの方がいい、ということになるでしょう。
原料の数より質、メーカーの技量にこだわりたい
こんな話を聞いたことがあります。発酵食品である納豆を作るとき味を良くするため、発酵させる前にうまみ調味料を大量に加えている…というもの。発酵させると調味料を添加したことも分からなくなるので、質の低い材料を使っても分からないということなんです。
酵素ドリンクにも同じことが言えるのではないでしょうか。消費者の目に留まるようにとにかく原料の数を増やしているものの、原料の質や産地にはこだわっているのか疑問を持つような商品が増えてきています。酵素ドリンクを選ぶときには、原料の数よりも質、メーカーとしてのこだわりなどに注目してみてください。